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「三社参り」は九州だけの習慣?|他の地域の人は知らない?

筥崎宮

三社参りとは?

皆さんは、「三社参り」という言葉をご存知でしょうか?

三社参りとは、正月三が日に三社に初詣に行くこと。

多くの福岡県民は三社参りと聞くと、

  • 太宰府天満宮
  • 宮地嶽神社
  • 筥崎宮

を思い浮かべることでしょう。

しかし、この三社参りというのは九州だけの風習なんです。

九州以外の人に、「三社参り」と言っても通じないことがほとんど。

なぜ九州の人だけ、「三社参り」が定着しているのでしょうか?

今回は、その謎を紐解きます。

三社参りはキャンペーンだった?

まずは初詣の歴史から。

初詣の風習が全国的に始まったのは、明治時代とそう古くありません。

なぜ初詣が始まったのか?

そこには国鉄が、正月に参拝で電車を利用してもらおうと開始したキャンペーンが大きかったようです。

では、なぜ九州だけ三社参りが定着したのか?

そこには、またしても交通が関係します。

昭和30年代に、宮地嶽神社が新たな初詣の方法を発案しました。

それは、宮地嶽神社、太宰府天満宮、筥崎宮の三社を回るプラン。

これに国鉄・バス会社が賛同し、九州一円に三社参りをプロモーションしました。

その結果、今では三社参りといえば、すぐにその意味が通じるまでに九州(主に九州北部)の人には定着しています。

もし、知り合いに九州以外の出身の方がいる場合、三社参りを知っているか聞くと、面白い反応が返って来るかもしれません。