宮原坑
宮原坑(みやのはらこう)は、1898〜1931年に三池炭鉱の主力坑として活躍。
かつては二つの立坑で構成されていた。第一立坑の施設は残っていないが、第二立坑は鋼鉄製櫓(高さ22メートル)と煉瓦造りの巻上機室が今でも綺麗に残っている(上記の写真)。
第二立坑の鋼鉄製の櫓は1901年に建てられたもので、日本に現存する最古の鋼鉄製の櫓。
宮原坑は、当時世界最大級のイギリス製デビーポンプを備えていたことでも有名だ。
敷地内には三池炭坑専用鉄道敷跡もある(写真右下部分)。
専用鉄道は初めは馬車鉄道だったそうだ。
その後、1900年に七浦坑〜宮原坑〜万田坑が開通。1905年には三池港まで繋がり、最盛期には側線も含めると150kmもあったそうだ。
宮原坑は1998年に国指定重要文化財、2000年に国指定史跡、そして2015年には世界文化遺産に登録された。
宮原坑の観光
公開日: 毎日(年末年始を除く)
時間: 9:30〜17:00(最終入場16:30)
入場料: 無料
こちらが宮原坑への入り口。左に見えるプレハブが受付。希望すればガイドもつく。私が行った日(平日)は、スタッフの方が3名ほどいた。
一部立ち入り禁止の場所があるが、敷地内のほとんどの場所は自由に行き来できる。
高さ22メートルの櫓を真下から見ると迫力がある。
見落としがちだが、裏側にも見所はある。写真はかつて排水路があった場所。
その他、この周辺には風呂場があったらしい。
”らしい”という訳は、昔の地図を見ると男湯・女湯を確認できたそうだが、発掘調査の結果では特に何も見つからなかったようだ。
余談だが、10年程前にも宮原坑へ行ったことがある。その時は、建物の裏手は雑草が生い茂っていた印象がある。少なくとも今のように手入れはされていなかった。これも世界文化遺産の効果だろう。
宮原坑の駐車場
駐車場は上の写真の手前部分。宮原坑のすぐ側だ。
収容台数は50台程。無料で自由に出入りできる。駐車場内にはトイレもある。
アクセス
住所:福岡県大牟田市宮原町1丁目86-3
バスを利用の場合西鉄バスで大牟田駅から勝立方面へ。早鐘眼鏡橋下車、徒歩7分