福岡の南北を繋ぐ西鉄天神大牟田線。北は九州一の繁華街・天神、南はかつて炭鉱で栄えた大牟田とを結ぶ。
福岡の方ならば、西鉄沿線に住んでなくても何度か利用したことがあるだろう。そして、その多くの人が福岡(天神)駅に行ったことがあるはずだ。
しかし、もう一つの終点・大牟田駅はどうだろうか?
西鉄天神大牟田線とあるように、その名前は知られているものの、意外と大牟田駅に行ったことがある人はそんなに多くない。沿線上に住む人で行ったことがない人も結構多いのではないか。
そこで今回は、その大牟田駅がどのような所なのかを写真を使ってお伝えしていきたい。
西鉄大牟田駅
まずは、西鉄大牟田駅の外観から。
終点なので、大きな駅ビルなどをイメージしていた方もいるかもしれない。しかし、西鉄大牟田駅はご覧の通り、小さい。
因みに、写真左側に写っているのはかつて大牟田市内線で活躍した路面電車204号。
路面電車204号は、1943年に製造されて1952年まで大牟田市内線を運行していた。その後、福島線、福岡市内線を経て、1975年に廃車した電車だ。
かなり老朽化が進んでいたが、最近改修されて西鉄大牟田駅前の広場に展示されるようになった。
西鉄とJR
前述のように西鉄大牟田駅は意外と地味な造りだ。しかし、大牟田駅は西鉄だけではない。JRもあるのだ。しかも2つの駅は隣接している。
西鉄とJRには連絡橋がある為、駅を利用しない人でも簡単に行き来できるようになっている。
JR大牟田駅
写真を見比べたら分かる通り、大牟田駅は西鉄よりもJR側の方が栄えている。
写真奥に見える茶色の建物は大牟田市役所だ。
大牟田駅前には大通りがあり、そこを渡ると大牟田市役所の他、複数の銀行やオフィスなどが立ち並ぶ。
だが、天神に比べるとその規模は小さい。人通りの多さやお店の多さで言うと西鉄久留米駅の方が栄えている。
因みに、一日の乗降客数はJR大牟田駅が8293人、西鉄大牟田駅が8438人とそう変わらない。