最近、用あって大牟田に行く機会が多い。
そこでいつも感動してしまうのが熊本との県境だ。
大牟田市は熊本県の荒尾市と玉名郡に隣接する。
今まで県境に住んだことがない私にとって、すぐ移動した場所に他県の人が住んでいるというのはなぜだか興味深い。
今回は、その中でも特に印象に残った福岡と熊本との県境を紹介したい。
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208号線
まず一番最初に紹介したいのが208号線での県境。
208号線沿いには大牟田駅、大牟田市役所の他、ショッピングセンターなどもあり、大牟田市民にとっては生命線と言っても良いだろう。
この208号線を南下すると、スルッと県境を越えられるのだ。
実際の様子がこちら↓
一応、道路の上に標識があるものの、それがないと気づかない位にあっさりと県境がある。
この周辺には福岡方面・熊本方面共に飲食店などのお店が多い。
そのようなこともあり、この周辺を走る車は久留米ナンバー(大牟田は久留米ナンバー)、熊本ナンバーが入り混じる。
また、大牟田市と荒尾市は生活面でも非常に交流が深い。
例えば、大牟田市立図書館では荒尾市民も図書カードを作ることができる。
逆に、荒尾市民図書館では大牟田市民も図書カードを使うことができる。
山の中の県境
県境は街中だけではない。
緑が生い茂る山の中でも福岡と熊本に分かれている。
その様子がこちら↓
南関町とは、熊本県にある町のこと。
九州自動車道に「南関IC」があるので名前を知っている方も多いかもしれない。
ご覧のように山中で福岡と熊本に分かれている。
私だけだろうか、わずか数メートルで他の県へ行けると思うと妙にワクワクしてしまう。
藩の関所があった場所
上記のように自由に福岡と熊本を行き来できるのも時代のおかげ。
かなり昔の話になるが藩の時代は、関所というものがあり、今のように簡単に行き来ができなかった。
関所とは今でいう検問所のこと。
それに関連する面白い場所が福岡との県境近くの荒尾市にある。
それがこちら↓
長さ32メートル。
いつ架けられたかはハッキリと分かっていないようだが、1858年or68年に作られたという説があるそうだ。
二連のアーチ状という目を引く形はさることながら、この場所は他のことでも有名。
実はその昔、この周辺には肥後と筑後の藩境にあり、藩の関所が置かれていたそうだ。
そのことから交通の要衝として多くの人が、この橋を渡って藩越えをした。
時代が違えば、今のように簡単に福岡から熊本へ行くことができなかったかもしれない。
以上、少しタイムスリップした感もありますが、福岡と熊本の県境情報でした。