2019年3月末で閉館となる福ビル。
福ビルがオープンしたのは1961年のこと。それから約60年もの間、天神のど真ん中で福岡の移り変わりを見てきた。
閉館後は解体されることが既に決まっている。跡地には天神一の高さとなる複合ビルが建つ予定だ。
そんな福ビルへ閉館前に行ってきた。写真を多数撮ってきたので館内の様子をお伝えしたい。
B1F
まずはB1Fから。
福ビルは天神地下街とも繋がっており、そこから来る人がまず通る場所が上記写真の広場だった。
B1Fには飲食店が数多く入居。昼時になると近場で働く人などで賑わった。
改めて広場の写真を見ると、クラシックで良い雰囲気だ。今の時代には出せない渋さが残っている。
広場にあるエスカレーターの階段と言い、今考えるとスーツケースの人などには優しくない造りだったようだ。
1F
2F
福ビル閉館に伴い、このTSUTAYAは2月末で閉店。その後、イオンショッパーズ福岡へ移転するようだ。2011年にオープンしたばかりで、内装にもこだわっていたので少し勿体ない気もする。
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3F
階段
あまりにも近すぎないだろうか? 階段の近くにはエレベーターがあり、店内にはエスカレーターもある。しかも、階段を利用している人をあまり見たことがない。
だが、この階段、よく見ると実に味があるのだ。
ご覧の通り、階段はそれぞれ違う構造になっている。同じビル内にあるとは思えない程、雰囲気が違う。しかも全ての階段がクラシックで渋い。
なぜこんなに階段が近くにあり、しかも構造が違うのか分からない。
おそらくは消防法・建築基準法が変更になり、その基準を満たすために後で増設されたのかもしれない(完全なる推測だが……)。
わずか数十メートルの間に3つもある階段。今一度、閉館前に見ておいた方が良いかもしれない。
エレベーター
廊下
外観
おそらくはここ数十年、福岡市内で最も多く見られた温度計だろう。
未来
オープンは2024年の春。
地下2F~地上4Fは商業ゾーン、5・6Fはホテルのロビーや会議場、8~17Fはオフィス、18・19Fはホテルの客室(50室)になる予定。
新ビルの面積は広く、現在の福ビル、天神コア、ビブレを併せた場所に建つ予定。
福ビルは2019年3月末に閉館。天神コアは2020年3月末に閉館。ビブレに関しては現在、地権者と協議中。
西日本ビル
この周辺は天神のど真ん中。5年後、天神の様子は大きく変わっていることだろう。