スピッツの代表曲「ロビンソン」のミュージックビデオが、2019年9月2日にYouTubeで再生回数1億回を突破したそうです。
※2023年12月に確認したところ、再生回数は1.6億回になっていました。
YouTubeで再生回数1億回突破というのは時々聞きますが、90年代にリリースされた邦楽では初の快挙とのこと。
このことから「ロビンソン」は、幅広い世代に受け入れられた曲と言っても良いでしょう。
今回はその「ロビンソン」にまつわる話。
実は、この曲は福岡のある場所をモチーフに作られたと言われています。
それは一体どこなのでしょうか?
実際の場所を写真を使って解説していきます。
「ロビンソン」は室見川をモチーフ
「ロビンソン」のモチーフとなった場所とは福岡市早良区にある室見川。
歌詞の冒頭にもそれは出てきます↓
新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
この河原の道とは、室見川のことだったのです。
「ロビンソン」の作詞・作曲をしたのはスピッツのボーカル草野マサムネさん。
草野さんは福岡市早良区出身。
そのことから身近で思い入れがある室見川を「ロビンソン」のモチーフにしたそうです。
ネット上を見てみるとスピッツファンの中ではこの室見川は結構有名なようで、実際に遠方からわざわざ足を運ぶ人もいるようです。
また、一部のファンの方からはロビンソン川と呼ばれることも。
福岡出身者からしたら、地元の川がそのような形で全国区で知られていることは嬉しい限りです。
室見川の雰囲気
ここからは室見川の雰囲気を紹介。
実際に行ったスピッツファンの方のブログなどを見ていると、思っていたよりも大きかったという意見がよく見られます。
かくいう私もその一人。
「ロビンソン」のモチーフが室見川と聞くまでは、もっと小さな河原の道をイメージしていました。
源流は福岡と佐賀の県境にある井原山。
そのため、同じ室見川でも場所によってその表情は大きく異なります。
写真は福重近くの室見川。
この周辺には遊具があったり、地面も舗装されていたりとエクササイズには最適な環境。
室見川をウォーキングしたりサイクリングしたりする人の姿も多く見られます。
天気の良い日に「ロビンソン」を聴きながら、室見川をゆっくりと散策するのも良いかもしれません。
中国でも「ロビンソン」は人気?
ここからはロビンソンにまつわるちょっとした話。
10年以上前の話になりますが、中国を旅する機会がありました。
その時、とある料理屋に入って食事を取っていたのですが、お店のテレビから非常に懐かしい歌が流れてきたのです。
それは、今回ご紹介した「ロビンソン」。
驚いてテレビの画面を見ると、そこには午後の紅茶のCMが流れていました。
オードリー・ヘップバーンが出て話題になったCMなので覚えている方も多いかもしれません。
なんと中国でも日本と全く同じCMが流れていたのです。
後で調べてみると、午後の紅茶は中国で2001年に販売開始。それ以降、人気商品として親しまれているようです。
CMが流れた瞬間、私だけでなく、周りの現地の人もテレビをじっと見ていたのが印象的でした。
「ロビンソン」には、言葉の壁を超えて人を惹きつける何かがあるのかもしれません。
YouTubeで再生回数が1億回を突破しましたが、おそらくその中には幅広い年代、そして世界の色んな国々の人が含まれていることでしょう。
以上、室見川とロビンソンの話でした。
スピッツ 1991-1997 Complete Single Collection