佐賀から福岡最南の大牟田にかけて有明海沿いに55km続く有明沿岸道路(一部工事中)。
有明沿岸道路とは、地域高規格道路のこと。
自動車専用道路で信号もないため、スムーズに移動できます(プチ高速道路のようなもの)。
しかも、無料。
実は、この有明沿岸道路、将来的には熊本まで繋がる構想があるそうです。
今回は、その計画を表す看板と共に、有明沿岸道路・熊本延伸についてお伝えします。
Contents
有明沿岸道路は熊本まで延伸する?
今回、このお題を作ろうとしたきっかけとなったのはある看板です。
こちらは荒尾市内に設置されてある看板↑
少し見えにくいですが、
看板には、
「有明沿岸道路(Ⅱ期) 早期整備を!!」
とデカデカと書かれています。
青線が既存の佐賀〜大牟田ルート。
気になる延伸ルートは赤線で、荒尾、長州などを経由して熊本まで。更には、そこから熊本天草幹線道路まで繋がるようです。
正直に言うと、この看板を見て初めて有明沿岸道路が熊本まで伸びる計画があることを知りました。
ずっと大牟田(三池IC)止まりで完了するものだと思っていました。
しかし、これがもし実現できるとすれば、とても夢のある構想だと思います。
有明沿岸道路が熊本まで繋がったら
この有明沿岸道路・熊本延伸が気になったので、実現したら可能になること、起こりうることを並べてきました。
物流がスムーズに
まず考えられること、それは物流がスムーズになることです。
有明沿岸道路には、九州佐賀国際空港、三池港、長州港、熊本港があります。
よって、開通したならば、有明沿岸沿いに巨大な物流ルートができることになります。
観光業の活性化
有明沿岸道路には、熊本城や熊本市内の数多くの観光地の他、荒尾の万田坑、大牟田の三池港、宮原坑などの世界遺産群もあります。
佐賀〜熊本が本当に開通したならば、お互いの観光地へ簡単に行くことができるため、相互活性化が考えられます。
また、現在はコロナ禍で利用者数が減っていますが、有明沿岸道路は九州佐賀国際空港とも繋がっています。
このことから将来的には、多くの海外の観光客が有明沿岸道路を使って観光に来るかもしれません。
災害時に役立つ
2016年の熊本地震、2020年の大牟田豪雨は記憶に新しいことです。
もし、有明沿岸道路が延伸・完成したならば、災害時にとても重要な命のルートができることになります。
有明沿岸道路沿いで、困っている地域の人へ物資・救援をスムーズに届けることができるようになるでしょう。
まとめ
以上、有明沿岸道路・熊本延伸についてでした。
とても夢のある構想です。
しかし、正直言ってこの構想がいつ実現できるのかはわかりません。
なぜならば、大牟田・三池IC以南へ行っても、全く着工の気配すらないからです(一部、下道が整った箇所はありますが)。
熊本まで延伸するとなると、このようなコンクリートの塊が大牟田から熊本まで続くことになります。
もちろん、そこには莫大な費用と時間がかかります。
そういったことを加味すれば、全く着工されていない現状を考えると、実現するにしても完成までには相当な時間がかかることになります。
早くとも10年後とかでしょうか。
もしかしたら計画が頓挫する可能性もあるかもしれません。
しかし、前述の通り、もし実現すればとても夢のある道路。
その時を気長に待ちたいと思います。
以上、有明沿岸道路・熊本延伸構想についてでした。
【追記1】荒尾競馬場跡地
ここからは追加情報となります。
その構想名はあらお海陽スマートタウン。
注目すべきは、イメージ図の中心部分。
高架道路が描かれています。
これは、有明沿岸道路のこと。
このイメージ図を見る限り、有明沿岸道路の熊本延伸計画は着実に進んでいるようです。
将来的にはこの道の上に高架道路が建設され、熊本中心部まで繋がることになります。
【追記2】荒尾干潟
この光景は以前行った時にはなかったもの。
荒尾干潟は、有明沿岸道路が延伸される場合、ルートになることが考えられています。
理由はシンプルで直線上に伸びる道が既にあるからです(用地買収が不要)。
そう考えると、この石の山は有明沿岸道路の足場作りのようにも見えます。
もし、荒尾干潟に有明沿岸道路ができたら、海の横なのでイメージ的には福岡タワーの横を通る都市高速みたいな感じになりそうですね。