先日、柳川でちょっと面白い涅槃像を発見しました。
その涅槃像には、ちょっと変わった点があるんです。
柳川の涅槃像
その変わった涅槃像があるのは、柳川にある等応寺。
気になる涅槃像はこんな感じ↓
お堂の上にあります。
更に写真を拡大すると↓
手の向きがイメージする涅槃像と違うような・・・
立っている像を、そのまま寝かせたようなポーズです。
因みに、世界最大のブロンズ製涅槃像として有名な南蔵院(篠栗)の涅槃像はこんな感じ↓
通常、頭を支えているはずの手が等応寺の場合、「やあ!」と挨拶するときのようなポーズになっています。
さらにもう一つ違和感が。
写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、等応寺の涅槃像の目をよく見ると少し開いているんです。
涅槃像といえば、横になって目を閉じているイメージがあるのですが、これも大きく常識(?)を覆すものです。
涅槃像の情報
- 作者 滋賀県 福崎日精先生
- 御丈 三十三尺
- 高さ 十六尺(台座より)
- 着手 昭和四十一年一月六日
- 完成 昭和四十一年七月三十一日
完成まで半年かかったようです。
気になって色々と調べたら、この涅槃像、もしかしたら消滅の可能性もあるそうです。
涅槃像はコンクリートでかなり重いため、下のお堂の耐震性に問題があるんだとか。
もし、改修するとなると、莫大な費用がかかるため、時が来たら解体する予定だそうです(あくまでもネット上の情報ですが)。
ここは決して観光地というわけでもなく、静かな住宅街に突如、涅槃像がある感じです。
いつまであるか分からないので、気になる方は早めに行っておいた方が良いかもしれません。
等応寺の場所
住所:〒832-0077 福岡県柳川市筑紫町567−1