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九大箱崎キャンパス解体|一つの時代の終焉

 

九大箱崎キャンパス解体

1月下旬に九大箱崎キャンパス近くを通ったら、既に校舎の解体作業が始まっていた。

九州大学といえば2018年に西区にある伊都キャンパスへ移転が完了したばかり。その後、箱崎キャンパスは閉鎖となっていた。

箱崎キャンパス内の至る所では、ショベルカーなどで解体する音が聞こえてきた。

一部の建物は既に解体され、基礎部分のみが残る状態だった。

門の隙間から見た中の様子。遠くにはショベルカーがあり、手前には瓦礫を運ぶものとみられる袋が積まれてあった。

一つの時代の終焉

10年以上前のことになるが、福岡のテレビ番組で面白い特集をしていた。それは、福岡の発展を取り上げるもの。その番組では福岡が発展した理由として色んな説が唱えられていた。その中で学問に関することで特に説得力のあるものがあった。

一昔前、九州で一番栄えていたのは熊本だったそうだ。それを象徴するかのように、九州で初めてNHKが開局したのも熊本だった。

しかし、あることがきっかけで福岡が熊本よりも栄えることになる。それは福岡が国立大学の誘致に成功したことだ。そう、それは九州大学のこと。

九州大学が福岡に出来て以降、近隣に住む優秀な学生は福岡へやってくることになる。4年間の学生生活を福岡で送り、この土地に愛着を持った学生はいずれ福岡で就職するようになる。

その後、福岡で生活し結婚し子供が生まれる。そのサイクルが続くうちに福岡はどんどん人口が増え、産業も発達して行ったそうだ。

あくまでもこれは福岡が発達した理由の一部で全てではない。しかし、かなり説得力のある話だ。

この理論は九大が移転した伊都キャンパス周辺でも言えるだろう。4年間、西区で過ごした学生はそこに愛着を持ち、いずれ家を建てるかもしれない。その後、子供が生まれ人口が増える。するとその地域でショッピングセンターができたり、インフラが整備されたりするかもしれない。

現在、伊都キャンパス周辺はお世辞にも都会とは言えない。だが、上記のことを考えると10年後、20年後には大きな一つの街になっているかもしれない。

箱崎キャンパスが無くなるのは寂しいが、今後の伊都キャンパス、そしてその周辺の未来に期待したい。