今回は福岡市中央区城内にある鴻臚館跡展示館を特集。
鴻臚館跡展示館の様子から鴻臚館の基本情報までお伝えしていきます。
鴻臚館とは?
まず最初に鴻臚館(こうろかん)がどのようなものか説明します。
鴻臚館とは、平安時代の迎賓館として海外からの留学生や使節を受け入れた場所。
外交施設である鴻臚館は、日本国内に三ヶ所ありました。
その三ヶ所とは
- 京都(平安京)
- 大阪(難波)
- 福岡(筑紫)
そして、その跡地が唯一確かめられたのは福岡にある鴻臚館だけなのです。
よって、福岡市中央区にある鴻臚館跡展示館は非常に貴重な場所となります。
興味深いのが、鴻臚館の遺跡が考古学的に確認されたのが1987年と遅いこと。
それまで度々、資料に鴻臚館の存在は登場してきたようですが、確証する手がかりは出てこなかったそうです。
決定打となったのが、平和台球場の外野スタンド改修工事の際に陶磁器が多数出土したこと。
これにより、平和台球場は遺跡発掘のため、1997年に取り壊されることになりました。
鴻臚館跡展示館の基本情報
ここからは鴻臚館跡展示館の基本情報をお伝えします。
鴻臚館跡展示館の営業時間
こちらが鴻臚館跡展示館の外観↑
外から見たらひっそりとした様子ですが、ちゃんと中に入れます。
入場は無料。
営業時間の詳細は下記の通り。
- 営業時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日: 12月29日~1月3日
因みに、上記の写真は平和台球場跡地から撮った鴻臚館跡展示館の様子です。
鴻臚館跡展示館の地図・アクセス
住所:〒810-0043 福岡県福岡市中央区城内1
アクセス
- 市営地下鉄「赤坂駅」下車、徒歩7分、
- 西鉄バス「平和台鴻臚館前」「赤坂3丁目」下車、徒歩7分
鴻臚館跡展示館の雰囲気・フロアガイド
こちらは鴻臚館跡展示館の中。
館内では、出土品から鴻臚館の歴史まで数多くの貴重な資料を見ることができます。
鴻臚館は、古代九州の統治拠点だった太宰府政庁と一直線の道路で繋がっていたようです。
また、当時の鴻臚館はすぐそばが海(現在の明治通り付近まで海だったようです)で、外交施設としては立地的にも良い場所だったとのこと。
鴻臚館跡展示館のフロアガイドは上記の通り。
鴻臚館を学びたい人にとって、おそらく鴻臚館跡展示館以上の場所はないと思います。
しかも入場料無料。
天気の良い日は、鴻臚館を見学した後、舞鶴公園内を散策するのも良いでしょう。