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旧高宮貝島家住宅の工事始まる|迎賓館が誕生|2021年4月完成予定

旧高宮貝島家住宅

先日、旧高宮貝島家住宅の近くを通ると何やら大掛かりな工事が始まっていた。

貝島家と言えば炭鉱で財を成し、麻生家、安川家と共に「筑豊御三家」と呼ばれていた名家だ。

旧高宮貝島家住宅に一体何が起こっているのだろうか?

旧高宮貝島家住宅とは?

旧高宮貝島家住宅は西鉄高宮駅から徒歩5分の場所にある。

旧高宮貝島家住宅グーグルマップの航空写真で見るとこんな感じだ。

旧高宮貝島家住宅の周りはご覧のように緑で囲まれていた。閑静な住宅街の中にありながらも、それは一際目立つ存在であった。

旧高宮貝島家住宅の所有者は福岡市で、主屋と茶室は2017年に福岡市の登録文化財にも指定されていた。

建物は市内有数の近代和風建築で歴史的価値が高い。

福岡市は前々から旧高宮貝島家住宅を保存整備し、市民も利用できる活用法を検討していた。

なぜ「筑豊御三家」と呼ばれた貝島家が福岡市にあるのか? そして福岡市が所有しているのか? 

疑問に思われる方も多いだろう。

その理由は下記の通り。

  • 1915年 住宅は直方に完成
  • 1927年 現在の場所へ移築
  • 2005年 福岡市に寄付された

現在の旧高宮貝島家住宅

旧高宮貝島家住宅こちらが現在の旧高宮貝島家住宅周辺の様子。写真は2019年2月下旬に撮影したもの。

以前はたくさん生い茂っていた木々は無くなり、土が見える状態。

写真奥にわずかに見えるのは旧高宮貝島家住宅の屋根。

旧高宮貝島家住宅別角度から撮影したもの。こちらにはコンクリートで壁らしきものが作られていた。

このように大々的に工事が始まっているということは、次の構想が既に決まっているということだろう。

帰って早速、調べてみた。結果は下記の通り。

迎賓館に生まれ変わる

旧高宮貝島家住宅は迎賓館に生まれ変わるようだ。

色々調べて見ると、福岡市は旧高宮貝島家住宅の活用法について2018年1月から事業者の公募を始めていた。

そして、その中から選ばれたのは結婚式場などを全国展開するポジティブドリームパーソンズ。選定が発表されたのは2018年8月のこと。

ポジティブドリームパーソンズは旧高宮貝島家住宅をレストラン、カフェに改修し、外国人観光客などが日本文化を楽しめるイベントスペースも作る予定。

緑地だった部分は公園として一般開放される。

その他、チャペル機能を備えた多目的ホールや200人の立食会ができる施設を敷地内に新しく建てるようだ。

開業は2021年4月の見込み。

今まで高貴で少し近寄りがたかった(?)旧高宮貝島家住宅が、今後は市民の憩いの場、そして迎賓館へと生まれ変わる。

高宮駅からも徒歩5分と近いだけに、完成したら周辺の人の流れも変わるだろう。

今から完成が楽しみだ。