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「雑餉隈」の意味は?|福岡の難読地名|読み方&名前の由来

銀天町商店街

今回のテーマは”雑餉隈”という地名について。

雑餉隈といえば、福岡の難読地名として有名です。

地元民以外で一度ですらっと読める人は限られるでしょう。

「雑餉隈」の読み方は「ざっしょのくま」です。

ここで気になるのが雑餉隈の意味。

聞きなれない名前であると同時に、見慣れない漢字の組み合わせです。

「雑餉隈」にはどのような意味があるのでしょうか?

雑餉隈の場所

まずは雑餉隈の場所から。


赤丸部分が雑餉隈駅になります↑

雑餉隈といえば福岡市博多区と思っている方も多いと思いますが、正確にいうと福岡市に「雑餉隈」という住所は存在しません

雑餉隈駅があるのは福岡市博多区麦野。

雑餉隈という地名は、博多区に隣接する大野城市雑餉隈町から来ています。

昔から博多区南部&大野城市西部の一体エリアを雑餉隈と呼んでおり、それが馴染んで今も雑餉隈と呼ばれているのです。

雑餉隈の意味とは?

ここからが本題。

「雑餉隈」とはどのような意味なのでしょうか?

各漢字の意味は下記の通り↓

  • 雑・・・色々な
  • 餉・・・食
  • 隈・・・川や道の曲がり角

「雑(色々な)」「餉(食)」を合わせた「雑餉」は「人をもてなす食や酒、贈り物」を意味します。

つまり、「雑餉隈」は「人をもてなす食や酒がある曲がり角」ということになります。

雑餉隈は「食」に縁がある?

「人をもてなす食の曲がり角」という名の通り、歴史的に見て雑餉隈は食に縁の深い場所です。

かつて海外との交流拠点であった大宰府政庁の食料庫が、今の雑餉隈周辺にあったと言われているからです。

その他、雑餉隈は大宰府街道の宿場町として、太宰府に参拝する人たちが休憩する商店がたくさんあったとも言われています。

まとめ

以上、雑餉隈の名前の由来についてでした。

このように歴史を紐解くと、雑餉隈は「食」と非常に縁が深かったことがわかります。