今回は博多の森への地下鉄延伸構想についてお伝えします。
主な内容は下記の通り↓
- 構想の概要
- 延伸ルート
- 開業時期
この構想が実現した場合、博多の森競技場までのアクセスが格段に良くなります。
しかし、そこには予算を含め大きな壁があります。
その点も含め、お伝えしていきます。
博多の森への地下鉄延伸構想【全体図】
まずは延伸構想の概要から。
こちらは福岡空港駅(福岡市営地下鉄空港線)からの延伸構想↑
路線図はかなり大まかなものになります。
その点、ご了承ください。
A〜Dの4つのルートがあり、どれも福岡空港駅と長者原駅 or 原町駅を繋ぐ構想です。
- Aルート 福岡空港駅〜長者原駅
- Bルート 福岡空港駅〜中間駅1〜中間駅2〜長者原駅
- Cルート 福岡空港駅〜原町駅
- Dルート 福岡空港駅〜中間駅1〜中間駅2〜原町駅
中間駅1は博多の森周辺、中間駅2は竪坑櫓(志免町)周辺。
つまり、博多の森周辺に地下鉄が延伸されるのはBもしくはDルートが採用された場合のみということになります。
この構想が出たきっかけは、福北ゆたか線から福岡空港へのアクセス問題。
現在、飯塚・直方・篠栗・粕屋方面から福岡空港へ行くとなると一旦、博多駅まで出て地下鉄に乗り換えなくてはなりません。
それが上記のいずれかのルートが実現した場合、福岡空港への所要時間を大幅に短縮できるようになるのです。
博多の森への地下鉄延伸は現実的に難しい?
ここで気になるのが4ルートの所要時間、及び事業費。
気になる詳細は下記の通りです↓
もし、この延伸構想が実現した場合、福岡空港駅へのアクセスは最大で23分(Aルートの場合)も短縮されます。
飯塚方面から福岡空港へ行く人にとっては非常にありがたい構想。
しかし、費用という面で大きな壁が立ちはだかります。
事業費は720〜1480億円を想定。
特筆すべきはB、Dの迂回ルート。
前述の通り、この2つのルートを作る場合は中間駅が2つ誕生する予定なのですが、その分、距離も長くなり、事業費も大幅に増えます。
Bルートの場合は1480億円、Dルートの場合は1420億円と直線ルートに比べると600億円以上も増えます。
あくまでもこの構想が実現した場合ですが、開業は2040年を予定しています。
まとめ
以上、博多の森への地下鉄延伸構想に関してでした。
重要な点をまとめると下記の通りになります↓
- 4ルートの延伸構想(福岡空港駅〜長者原駅 or 原町駅)がある
- 迂回ルートの場合、2つの中間駅が誕生する可能性
- 迂回ルートの場合、直線ルートに比べて事業費が600億円も高くなる
- 実現したとしても開業は2040年とまだ先の話
迂回ルート(B or Dルート)が採用された場合、中間駅ができるので博多の森競技場に行く人にとっては非常に便利になります。
しかし、その分、事業費が膨大にかかるため、現実的に考えると難しいかもしれませんね。
実現するとしても2040年とまだ先の話なので、博多の森競技場へ行く方は、しばらくの間は今まで通り、一旦は福岡空港駅まで行き、そこから歩きorバスということになります。
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