皆さんは福岡オリンピック構想というものをご存知でしょうか?
かつて福岡は2016年夏季オリンピック開催を目指していた時期があったのです。
ちょっとしたことがきっかけで福岡オリンピック構想を思い出した為、その詳細をお伝えします。
福岡オリンピック構想のポスター
まずは思い出したきっかけから。
先日、かなり昔の雑誌を久々に見返していました。
それはNumberドイツワールドカップ2006↑
これは2006年の夏に発売された雑誌。
その中の広告ページに非常に興味深い内容のものがありました。
それがこちら↓
オリンピックを福岡へ。
の文字がデカデカと書かれています。
一瞬、これを見て”何のこと?”と思ったのですが、すぐに”あ〜、そういう話もあったな”と思い出しました。
若い人たちは知らないかもしれませんが、以前、福岡は夏季オリンピック開催を目指していた時期があったのです。
気になったので、改めて福岡オリンピック構想について表面的ではありますが調べてみました。
福岡オリンピック構想とは?
福岡オリンピック構想とは、福岡が2016年夏季オリンピック開催を目指していたもの。
実現したならば、メイン会場は天神の北側にある須崎ふ頭周辺になるはずでした。
博多ポートタワーがあるベイサイドプレイス博多周辺と言った方がピンとくるかもしれません。
スタジアムは赤枠部分。
7万人収容のスタジアムを計画していたそうです。
その他、工場がある場所に選手村の建設が予定されていました。
参考までに現在の周辺地図を↓
地図↑
航空写真↑
地図を見ると分かる通り、オリンピックのメイン会場は天神から非常に近い場所に建設予定でした。
福岡オリンピック構想の結果
福岡オリンピック構想はその後どうなったのでしょうか?
忘れている方も多いかと思いますので、流れを簡単にまとめてみました。
2005年9月 福岡がオリンピック開催立候補を表明
2006年4月 JOCに対して「立候補意思表明書」を提出し正式立候補
2006年8月 国内開催候補地を決める投票で東京都に敗れる(東京33票、福岡22票)
結局、国内候補地の段階で東京に負け、福岡オリンピックは幻に終わりました。
その後はご存知の通り、2016年夏季オリンピックはリオデジャネイロ(ブラジル)で行われました。
福岡オリンピック構想の現在地
福岡オリンピックでメイン会場となるはずだった場所は現在どうなっているのでしょうか?
福岡オリンピックが実現していたら、ここが埋め立てられてスタジアムが建つ予定でした。
東京タワーの設計者として有名な内藤多仲が設計した博多ポートタワー。
福岡オリンピックが実現していたならば、この周辺にもオリンピック関連の施設が多く建つ予定でした。
まとめ
以上、福岡オリンピック構想についてでした。
改めてこの構想を見ると、須崎ふ頭に巨大スタジアム建設とは結構大胆な発想だった気がします。
須崎ふ頭、博多ポートタワー周辺は人通りが少ない場所。
もし、福岡でオリンピックが開催されていたならば、この周辺の人の流れも大きく変わっていたことでしょう。