以前、当サイトにて発表した「福岡から上京して驚いたことベスト10」。
今回は東京での生活の後、福岡に戻ってきて逆に驚いたことベスト10を発表したい。
Contents
10位 ゴミ収集が夜
福岡市内はゴミ収集が夜だ。
私が住んでいる地域は、午前0時を過ぎた頃にゴミが収集される。
これは福岡に帰ってきた当初、驚きだった。
なぜならば東京ではゴミ収集が朝だからだ。
この2つを経験した一人としては、夜のゴミ収集が便利だし、非常に合理的だと思う。
そう思う理由は下記の通り。
- 景観の問題 明るい場所にゴミがたくさん並ぶのは見た目が良くない。
- 衛生問題 朝のゴミ出しだとカラスが袋に穴を開け、生ゴミが散らかる。
- 治安面 深夜にゴミ収集をすると治安面でも効果があるようだ。
以上の理由から、ゴミ収集は夜にした方が良いと思う。
9位 完全に野球文化
スポーツ好きの私が福岡に帰って驚いた(再認識した)ことは、福岡は完全に野球文化だということだ。
福岡には福岡ソフトバンクホークスとアビスパ福岡という大きな2つのプロスポーツチームがあるわけだが、スタジアムの客の入りが全く違う。
野球は毎回ほぼ満員、サッカーは空席が目立つというのが現状だ。
それは放送面でも大きく違う。
野球はゴールデンタイムに地上波で生中継は当たり前。
だが、サッカーは生中継はおろか、録画放送も数える程しかない。
ニュースでの取り上げられ方も全く違う。
ソフトバンクホークスの試合ハイライトはスポーツニュースで時間を割いて詳しく伝えられるが、アビスパ福岡に関しては非常に短い。
その時間、数十秒。場合によっては結果のテロップだけで終わることもある。
これにはソフトバンクホークスが強く、アビスパ福岡が弱いことも大きく関係していることだろう。
福岡のスポーツを見ていると、「ソフトバンクは強い→人気が出る→お金が入る→更にに強くなる」、「アビスパ福岡は弱い→人気低迷→お金が入らない→更に弱くなる」というスパイラルが否めない。
8位 ファッションが平均的
福岡に帰ってきてしばらくして気づいたのはファッションが平均的だということだ。
東京で渋谷や六本木などを歩いていると時々「この人、絶対に芸能界の人でしょ!?」と思うような服装・オーラの人がいた(実際に本当に芸能人だったこともある)。
かと思えば逆に、野球帽、リュックにシャツをズボンに入れているようなオタク系のファッションの人も結構な数いたものだ。
福岡では上記の2パターンをあまり見ない。
皆、服装が平均的なのだ。
おそらく、これは出張や転勤などで東京から福岡に来た人も同じことを思うはずだ。
7位 女性が多い
福岡は女性の数が多い。
東京から福岡に友人が遊びに来ると、結構な割合で「女の子多くない?」と聞かれる。
気になったので、福岡市の男女の人口を調べてみると思った通り、女性の人口が男性よりも多かった。
下記は2019年8月1日時点での福岡市人口の内訳。
福岡市全体1,591,123人
- 男性 750,510人
- 女性 840,613人
女性が男性よりも約9万人も多い。
因みに、他県から来た友人のほとんどは、福岡の女性は綺麗な人が多いと驚く。
6位 車の運転マナーが悪い
福岡に帰ってきて痛感したのは、車の運転マナーの悪さ。
これは他県の人からもよく言われることだ。
実際にどのようなシーンでそう感じたのか、歩行者、運転手の立場から語りたい。
まずは歩行者の立場から。
普通、横断歩道で歩行者が歩いていると車は停まって待つものだ。しかし、福岡の場合、歩行者が歩いていてもスペースがあればスッと行こうとすることがある(結構、早く歩いていてもだ)。
この点は福岡に帰ってきた当初、かなり戸惑った。
次は運転手の立場から。
黄色信号から赤信号に変わる時、車は減速して停まるもの。
しかし、福岡で運転する際には注意が必要。
なぜならば、信号が変わる時、スピードを上げて通ろうとする人が多いからだ。
赤に変わっても数台続けて通るのをよく見かける。
これは非常に危険なことだ。
一番前の人が停車すると玉突き事故になりかねない。
福岡の運転マナーが悪いと思い、色々とネットや本で調べたところ、その理由がすぐに分かった。
福岡は常に交通事故が全国トップ3に入っている状態なのだ(2017年は愛知、大阪に続いて3位)。
これには福岡県民の「せっかち」という県民性が関係しているのではないかと思う。
因みに、交通事故件数で福岡と同じく常に上位にいる大阪もせっかちなことで有名だ。
5位 飛行機の音
福岡は空港から都心まで非常に近い。
天神、博多駅から地下鉄一本で、しかも数分〜10分で空港へ行けるなんて県外の人が聞くとよく驚かれる。
これは交通の利便性を考えた上で非常に大きなポイントだと思う。
特に国際都市を目指す福岡にとっては。
だが、同時に飛行機の音がうるさいというのも問題だ。
飛行機の騒音について、テレビなどで取り上げられているのをあまり見たことがない。
しかし、個人的には少し問題を感じている。
福岡に帰ってきて一番最初に住んでいた場所は空港から直線距離にして5km以上は離れていた。
しかし、結構、飛行機の音がうるさかった。
飛行機は天候によってルートを変えるようだ。
天候の悪い日は当時私が住んでいた家の真上を通ることがあったのだが、その時の飛行機の音はすごかった。
どれくらいかというと、飛行機が飛んでいる最中はテレビの音がちゃんと聞こえないくらいだった。
前述のように、空港から都心まで近いということだけが話題になり、あまり音については取り上げられることはない(もしかしたらタブー?)。
だが、いずれ問題になるのではないかと思っている。
4位 人と頻繁に目が合う
上京して半年経って初めて福岡に里帰りした際、なんだか違和感を感じた。
なんとなくだが、街中を歩いていると人と目が合う回数が多い気がしたのだ。
自分の勘違い?
そう思っていたのだが、どうやらそうではないようだ。
同じく福岡を離れた友人であったり、東京から福岡に遊びに来た友人は皆、口を揃えて言う。
”福岡では人とよく目が合う”
もしかしたら、福岡県民は観察力に長けているのかもしれない。
それが故だろうか、服装などのちょっとした変化にも気づく人が福岡県民には多い気がする。
見方を変えれば、ただ単に東京の人が周りに関心を示さないこともあるかもしれない。
3位 食べ物がうまい・安い
福岡の食べ物はとにかく安くてうまい。
全国47都道府県を旅したことがある私だが、その旅の中で美味しくないと感じたお店は時々あった。
だが、福岡に関しては行けど行けど、どこも「うまい」のだ。
しかも低価格。
それが故、福岡県民の味覚はかなり上級レベルだと思う。
もし、自分が料理人だったら、福岡にはお店を出したくないと思うはずだ。
理由はライバル店のレベルは高く、客の舌も肥えているからだ。
そう思うと、福岡に新しく飲食店を出店する人たちは度胸があると思う。
2位 外国人が多くなった
福岡に帰って来てとにかく感じることは、外国人の数が多くなったということだ。
これは観光客もそうだし、住んでいる人も含める。
一昔前まで福岡市内では、あまり外国人を見ることがなかった。お店で働く外国人なんて想像すらできない時代もあった。
それが今や街中のいたるところで外国人観光客を見るし、コンビニへ行くと外国人の店員さんを多く見かける。
ちょっと前までは外国人観光客といえば買い物をする人が多いイメージがあったが、最近ではラーメン屋さんなどに行っても有名何処だと普通にたくさんの外国人観光客がいたりする。
気になったので福岡を訪れる外国人観光客の数を調べたところ、2017年は福岡市だけで約300万人もの外国人が入国したそうだ。
2017年の日本全体での外国人入国者数が約2900万人。
よって、福岡市内だけで全国の10%を占めることになる。
これにはアジアから近いという福岡の立地も大きく影響していることだろう。
因みに、福岡市内に住む外国人は2019年6月時点で約3万8千人。
国別で多い順に、中国(12,170人)、韓国・朝鮮(6,823人)、ベトナム(6,244人)、ネパール(4,561人)、フィリピン(1,262人)となっている。
データ参照元
・福岡市の外国人観光客
・福岡市内に住む外国人
1位 郷土愛が強い
福岡にいて一番強く感じること。
それは福岡県民の郷土愛の強さだ。
あまり福岡県民が自分たちの街のことを悪く言うのは聞いたことがない。
逆に良い話になると、エンドレスにいろんな話が次から次へと出て来る。
それは、食べ物、人、交通、自然、都市、スポーツ、祭りなど数えれば切りがない。
上京して色んな地方出身者の人と会った。
福岡県民からしたら驚くことだが、意外と郷土愛を持ってない人は多かった。
そこでよく聞いたのは「うちには何もないから」だった。
上京して初めて特色のない(そう思ってしまう)地方があることを知った。
その点、福岡県民は多くの面で恵まれていると思う。
また、福岡の人は福岡だけでなく九州全体が好きだと言う人も多い。
極端な例だが、福岡の人は甲子園で福岡のチームが負けたら次は熊本、佐賀、大分、長崎など同じ九州のチームを応援する人がたくさんいる。
どこか仲間意識に似たものが九州民にはある。
私自身、小さい頃からそう言う考えの持ち主だったので、他の地方でも同じような現象が起きていると思った。
しかし、意外とそうではないようだ。と言うよりも、隣の県と仲が悪いという県の話も多々聞いた。
ある地域の人に、前述の甲子園の話(他の九州のチームを応援)をしたところ、絶対に自分の県ではあり得ないと断言されたこともある。
色々な都道府県出身の人と話して気づいたことは、福岡は想像していた以上に恵まれている、そして魅力ある県だったということだ。
そのような県に生まれたこと、住んでいることは幸せなことなのかもしれない。