今回のトピックは西鉄バスと高速道路について。
西鉄の路線バスは、一般道と同様に都市高速を走っています。
福岡県民にとっては見慣れた光景ですが、これってよくよく考えたら疑問に思う点が多々あります。
主な疑問点がこちら↓
- シートベルトはしなくていいの?
- 立ったまま乗って大丈夫なの?
高速といえば、シートベルトをするのが常識。
立ち乗りなんて論外。
では、なぜ西鉄の路線バスは一般道と同じ感覚で都市高速を走れるのでしょうか?
理由を調べてみてみました。
都市高速を走る西鉄バス
都市高速を走る西鉄の路線バスは32路線(2,700本以上/日)もあります。 ※平日の場合
他の都道府県でも高速を走る路線バスはごく稀にあるようですが、その本数は限られたもの。
西鉄バスのように1日に2,700本以上となると正に桁違い。
こちらが実際に都市高速を走る路線バスの一例↓
ご覧の通り、路線バスであるにも関わらず「都市高」の文字が記載されています。
そして、案内ルートには都市高速が含まれています(オレンジの矢印の部分が都市高速)。
赤・青の点がバス停なので、都市高速を使うことによって如何にワープできるかが伺い知れます。
バスはこの都市高速を使うことによって、渋滞を避けることができるばかりか、信号待ちをする必要がないので大幅に移動時間を短縮できるのです。
「天神〜福岡タワー」を都市高速で走る場合、この荒津大橋の上を走ることになります
西鉄の路線バスが都市高速を走れる理由
ここからが本題。
なぜ西鉄の路線バスは、都市高速を一般道と同様に走ることができるのでしょうか?
都市高速を走るからと言って、特にシートベルトの着用を求められることはありません。
それどころか混雑している時は、立ったまま乗車することもできるのです。
これって道路交通法違反にはならないのでしょうか?
結論から言うと、国土交通省が課している条件をクリアした場合に限り、違反にはなりません。
気になる条件の一部がこちら↓
- 高速道路でも時速60km以下の走行
- ABSの装備
西鉄の路線バスは、これらの条件をクリアしているので違反にはならないのです。
条件の詳細は下記の通り↓
【西鉄バスと高速道路】時速60km以下
まずは時速60km以下に関して。
実は福岡の都市高速は、場所によって制限速度が違うのです。
制限速度は大きく80km、60kmの2つに分かれます。
ご覧の通り、都市高速のほとんどの場所での制限速度は60km。
つまり、多くの場合、普通に制限速度を守って走れば「高速道路でも時速60km以下の走行」という条件をクリアできるのです。
ちなみに、西鉄バスの都市高速対応車両には「運行速度60km/h以下」と記載された丸いステッカーが車両の前後に貼られています。
【西鉄バスと高速道路】ABSの装備
次はABSに関して。
ABSとは、アンチロック・ブレーキシステム(Anti-lock Breake System)の略。
ABSの詳細は下記の通り↓
急ブレーキをかけた時などにタイヤがロック(回転が止まること)するのを防ぐことにより、車両の進行方向の安定性を保ち、また、ハンドル操作で障害物を回避できる可能性を高める装置です。
参照:国土交通省
よって、都市高速を走る西鉄バスは全てABS装備車両ということになります。
その他の条件には「高速道路を走行する距離・時間は、全体の半分以下」などもあるようです。
【西鉄バスと高速道路】まとめ
以上、西鉄の路線バスが普通に都市高速を走ることができる理由についてでした。
「路線バスが高速を走る」のは福岡県民にとっては当たり前の光景ですが、他の都道府県民は結構驚くようですね。
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