先日、初めて宮浦石炭記念公園(大牟田市)へ行ってきました。
宮浦石炭は、三池炭鉱の主力坑口だったところ。
最盛期には、約4,000万トンもの石炭を産出していたそうです。
今回は、その宮浦石炭記念公園内にある大斜坑跡についてお伝えします。
この大斜坑跡へ行くと、実際に使っていた人車を間近で見ることができます。
大斜坑跡とは?
まずは、大斜坑跡の説明から。
斜坑とは、地上から石炭の層に行くまでの斜めのトンネルのことです。
宮浦石炭記念公園には、この石炭の層に行く人車、ホーム、トンネル跡が当時そのままの形で残っているのです。
その様子を写真で見ていきましょう。
人車&ホーム
全部で6両あります。
レールも残されています。
写真では少し分かりにくいかもしれませんが、足をゆったり伸ばすことができないくらい窮屈な空間です。
それだけ炭鉱の現場は危険がつきものだったということでしょう。
ちなみに、車両には写真のように一両ごとにその車両が何であるかが書かれていました。
6両の内訳は、前から順に「車掌車」「普通車」「普通車」「負傷車」「特定車」「救急車」でした。
きれいに整備され直した箇所もありますが、全体的に昔そのままの雰囲気を残しているようです。
トンネル
この人車が向かうのは地下。
そのトンネルの入り口がこちら↓
昔は、この人車に多くの人が乗って、トンネル、地下へと行っていました。
よくよく見ると、結構な傾斜がありますね。
何だか、今にも大きな作業音がどこかから聞こえてきそうです。
宮浦石炭記念公園の基本情報
以上、宮浦石炭記念公園にある人車とトンネルについてでした。
ここで、宮浦石炭記念公園の基本情報もお伝えしておきます。
それは、高さ31.2mの煙突。
1888年に作られた煙突は、国の登録有形文化財にもなっています。
宮浦石炭記念公園の入園料は無料。
公園が少し街の中心部から外れたところにあるためか、僕が行った時は他に誰もいませんでした。
というか、誰か来そうな気配すらありませんでした・・・。
少しもの寂しい感もありますが、人車などをゆっくりと見たい人にとっては逆にその点が良いかもしれません。
駐車場は5台あります。
宮浦石炭記念公園に関しての詳しい情報は、大牟田市のページをご覧ください。