2020年4月1日から福岡市のホテルや旅館に宿泊する際は宿泊税がかかります。
料金は200円 or 500円(宿泊費により異なる)。
今回は、福岡市の宿泊税、そして全国の宿泊税について特集します。
福岡市の宿泊税は全国的に見て高いのでしょうか?
福岡市の宿泊税はいくら?
2020年4月1日より、福岡市の宿泊施設に泊まると宿泊税がかかります。
詳細は下記の通り↓
- 宿泊料金2万円未満 → 200円(うち県税50円)
- 宿泊料金2万円以上 → 500円(うち県税50円)
宿泊税は、宿泊者1人1泊につき宿泊代金とは別に徴収されます。
例えば、1人で1泊7,000円のホテルに泊まった場合、支払い合計金額は7,200円となります。
福岡の宿泊税は二重課税?
改めて福岡市の宿泊税を確認しましょう↓
- 宿泊料金2万円未満 → 200円(うち県税50円)
- 宿泊料金2万円以上 → 500円(うち県税50円)
ここに非常に気になる文言があります。
それは「うち県税50円」というもの。
実は、この200円の宿泊税の内訳は
- 福岡市 150円
- 福岡県 50円
なのです。
つまり、県と市による二重課税。
後述しますが、北九州市も2020年から宿泊税を導入し、こちらも二重課税になっています。
福岡市が宿泊税を導入する理由
福岡市は、なぜ宿泊税を導入するのでしょうか?
福岡市のホームページには、以下のように導入目的が記されています↓
今後必要となる「九州のゲートウェイ都市の機能強化」,「大型MICE等の集客拡大への対応」及び「観光産業や市民生活へ着目した取り組み」に要する費用に充てることを目的としています。
MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関などが行う国際会議 (Convention)、展示会やイベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語のこと。
要は、宿泊税を使ってさらなる都市機能の強化を図るということです。
福岡の宿泊税は高い? 全国の宿泊税は?
日本では他にも宿泊税を取り入れている自治体があります。
福岡の宿泊税は全国的に見て高いのでしょうか?
下記は宿泊税を取り入れている全国の自治体↓
東京都(2002年から導入) | |
---|---|
10,000円以上15,000円未満 | 100円 |
15,000円以上 | 200円 |
大阪府(2017年から導入)
※2019年に現在の値段へ改定 |
|
---|---|
7,000円以上、15,000円未満 | 100円 |
15,000円以上20,000円未満 | 200円 |
20,000円以上 | 300円 |
北海道虻田郡倶知安町(2019年から導入) | |
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宿泊料金(食事料金などを含まない素泊り料金)の2%相当額 |
金沢市(2019年から導入) | |
---|---|
20,000円未満 | 200円 |
20,000円以上50,000円未満 | 500円 |
50,000円以上 | 1,000円 |
北九州市(2020年から導入) | |
---|---|
200円(うち県税50円) |
長崎市(2023年から導入) | |
---|---|
10,000円未満 | 100円 |
10,000円以上20,000円未満 | 200円 |
20,000円以上 | 500円 |
福岡市(2020年から導入) | |
---|---|
20,000円未満 | 200円 (うち県税50円) |
20,000円以上 | 500円 (うち県税50円) |
このようにしてみると、福岡市の宿泊税は全国的に見て少し高めのようですね。
特に20,000円以上の宿に泊まった時の宿泊税500円は全国トップクラス。
しかし、全国には更に宿泊税が高い自治体があります。
例えば、金沢市の場合、50,000円以上の宿に泊まったら宿泊税が1,000円もかかります。
その他、北海道虻田郡倶知安町では宿泊代金の2%かかります。
2%と聞くと少ないように思えますが、50,000円の宿に泊まった場合、宿泊税は1,000円になります。
尚、福岡県では福岡市の他、北九州市でも2020年から宿泊税を導入。
一つの県で2つの市が別々に宿泊税を導入しているパターンは、全国で福岡だけです。
まとめ
以上、福岡市の宿泊税についてでした。
重要な点をまとめると、福岡市の宿泊税は
- 宿泊料金2万円未満 → 200円(うち県税50円)
- 宿泊料金2万円以上 → 500円(うち県税50円)
この宿泊税は福岡県・福岡市による二重課税ということになります。
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