今回は通信速度を中心に、WIMAXの情報をお伝えしていきます。
現在、福岡住みの私は2014年からWIMAXを使用。
その経験も踏まえて、今回は福岡でWIMAXを使う際の基本情報をご案内。もちろん、福岡以外にお住いの方にも参考になる情報となっています。
福岡市内・市外の17ヶ所で実際にWIMAXの通信速度も計測(2019年4月)したので、それも参考にしてください。
最後にWIMAXのおすすめプロバイダー5社の情報もまとめました。
Contents
WIMAX|福岡での通信速度
福岡でのWIMAXの通信速度は下記の通り。
建物の構造や時間帯によって速度は変わるもの。以下のデータはあくまでも参考までに見て下さい。
データは全て外で計測したもの。各地点3〜5回測定して、その中から平均的な数値をまとめました。
検証したWIMAXの端末はW05(上記の写真)。計測した通信モードは、全てハイスピードモード。
ネット速度計測に用いたサイトはぴかまろ。
「下り」とはダウンロードする速度(メール受信、ネットや動画を視聴する時)。
「上り」とはアップロードする速度(メール送信、動画や写真をアップする時)。
福岡市内
場所 | 下り | 上り |
天神 | 27Mbps | 16Mbps |
博多駅 | 23Mbps | 17Mbps |
中洲商店街 | 22Mbps | 14Mbps |
中洲 | 25Mbps | 12Mbps |
薬院 | 23Mbps | 16Mbps |
赤坂 | 15Mbps | 11Mbps |
大濠公園 | 11Mbps | 3Mbps |
月隈 | 22Mbps | 8Mbps |
福岡空港 | 24Mbps | 8Mbps |
高宮駅 | 25Mbps | 12Mbps |
大橋駅 | 27Mbps | 9Mbps |
野多目 | 18Mbps | 4Mbps |
福岡市内12ヶ所でWIMAXの速度を計測した結果、ほとんどの場所で安定したスピード。
下りは、ほぼ全てで20Mbps以上。これは動画を見る上でも問題ない数値だ。
気になったのは都心部(天神・博多)での上りの速さ。そのほとんどが15Mbps以上。この数値ならば、メール送信や写真のアップロードも安心だ。
福岡市外
場所 | 下り | 上り |
太宰府 | 22Mbps | 5Mbps |
筑紫野 | 20Mbps | 3Mbps |
久留米 | 18Mbps | 7Mbps |
広川 | 21Mbps | 4Mbps |
大牟田 | 12Mbps | 2Mbps |
WIMAXはエリアを拡大しているようで、福岡市外でも上記のように安定したスピード。
もちろん、これは場所によりけり。
例えば、同じ久留米でも都心部では速くても山間部に行くと遅くなるor繋がりにくくなることが考えられる。
因みに、昔(1〜2年前)、大牟田ではWIMAXは少し繋がりにくかった記憶がある。ここ最近、エリアを拡大したのだろう。今では、そこまでストレスなくWIMAXを利用できるようになった。
福岡市外で気になるのが、上りの速度の遅さ。何度かスピード測定するも、全ての場所で10Mbps以下だった(あくまでも私が測定した結果)。
上り速度が気になられる方は、後に説明するハイスピードプラスエリアモードをご参照ください。
WIMAX基本情報
WIMAXのプラン
WIMAXには2つのプランがある。それは、ライトプランとギガ放題プラン。それぞれの特徴を説明。
ライトプラン
ライトプランとはネット使用制限があるプラン。一ヶ月での通信量は7GBと制限される。
7GBを超えた場合、月末まで最大送受信速度は128kbpsとかなり遅くなる。
128kbpsと言えば、普通にネットを閲覧するのでもストレスを感じる遅さ。当然、動画を視聴するのは難しい。
その分、ライトプランはギガ放題プランに比べて月額が安くなっている。月7GBも利用しない、少しでも料金を安く抑えたいと言う人にとってはおすすめのプラン。
しかし、個人的にはギガ放題プランが断然おすすめ。理由は気持ち的に余裕が持てるから。また、いつ何時、急にネットを使うようになるかわからないからである。
ギガ放題プラン
ギガ放題プランは、「ギガ放題」と付くものの使用制限が設けられている。
それは、3日間10GB。
詳しく説明すると3日間で10GB以上使用すると、その翌日の18時から2時までの8時間、通信速度が1Mbpsに制限される。
1Mbpsと言えばなんとかサイトを見ることができるが、動画となるとかなり遅くなる速度だ。
考え方を変えると、3日間で10GB以上使用しても翌日の18時から2時以外の時間帯ならば通常の速度でネットを使用できる。
因みに、このWIMAXのデータ量が新しく換算されるのは、午前0時。つまり午前0時以降の72時間で10GB以上使用すると翌日の18〜2時の8時間で使用制限がかかることになる。
ただし、3日間10GBというのは、余程多くの動画を見ない限り達しない数字。
頻繁に動画を見るという方は、一度、ご自身がどのくらいの通信量を消費しているのかチェックしておいた方が良いだろう。
WIMAXのモード
WIMAXの通信モードは大きく分けて下記の2つ。
ハイスピードモード | WiMAX 2+ のみに接続 |
ハイスピードプラスエリアモード | WiMAX 2+に加え、au 4G LTEに接続 |
この2つの違いを一言で表すとエリアと速度の差。
ハイスピードモードは、モバイルルーターのみのエリア。それに対して、ハイスピードプラスエリアはモバイルルーターに加えてau携帯のエリアも網羅している。
ハイスピードプラスエリアモードは、日本の人口カバー率99%を謳っている。つまりは、ほぼ全域で使えるのだ。
しかも速度も速い。ハイスピードモードの下り最大速度が558Mbps(端末による)に対して、ハイスピードプラスエリアモードは1,237Mbps(端末による)だ。単純計算でその差は2倍。
ここで一例。
以前、田舎へ行った際、ノートパソコンから写真をメールで送ろうとしたのだがハイスピードモードでは電波が悪く写真をアップロードしようとしてもエラーが出た。そこで、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えたら2秒で送信できたこともあった。
ハイスピードモードからハイスピードプラスエリアモードへは端末で簡単に切り替えられる。
だが、ハイスピードプラスエリアモードには注意点がある。それは下記の2点だ。
一つ目が使用制限7GB。
スピードが速く、エリアも広いから便利とハイスピードプラスエリアモードを使用し続けたら恐ろしいことになる。
ハイスピードプラスエリアモードを月7GB以上使用すると、速度制限がかかってしまうのだ。一気に128kbpsまで下がってしまう。しかもその制限はその月一杯解除されない。
大切なことのなのでより詳しく説明すると、ハイスピードプラスエリアモードで月7GB以上使用すると、ハイスピードモードも含めて全てが遅くなるのだ。
ハイスピードモードまで?
そう疑問に思い、私は契約時に複数のプロバイダーにその件を確認したのだが、どこも同じ回答。つまり、ハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えたらその月は全てで制限がかかり遅くなる。
便利だからと使いすぎるのは禁物。
通常は、ハイスピードモードにしておき、電波が悪い場所でどうしても必要な場合だけハイスピードプラスエリアモードに切り替える使い方が無難だろう。
二つ目はオプション料。
ハイスピードプラスエリアのオプション料金は月1,005円。これは一瞬でもハイスピードプラスエリアモードに切り替えられると料金が発生する。
ただし、3年プランの多くは無料でハイスピードプラスエリアモードが使えるパターンが多い(おそらく、見た感じ全て)。よって、2年プランにしている人はハイスピードプラスエリアモードに切り替えないように注意しておこう。
プロバイダーによる違い
WIMAXを契約する際、悩むのがプロバイダー選び。WIMAXのプロバイダーだけでも20社以上ある。
プロバイダーによってどのように違ってくるのか?
まず、重要なことから説明。
速度は、どのプロバイダーでも同じ。どこもWIMAXという同じツールを使っているので、プロバイダーA社にしたから遅い・速いといったことは生じない。
では、どこが違うのか?
それはサービスである。具体的にいうと、プラン(2年契約、3年契約)、料金の違いの他、途中解約時の違約金の差や、セキュリティーやメール機能の有無などだ。その他、プロバイダーによってキャッシュバックがあったり、なかったり。
キャッシュバックとは、開通してある程度の期間が経過(大体が1年)すると2万円、3万円キャッシュバックしますよというもの。
プロバイダー各社の情報をよく見てみると、月額料金は安いもののキャッシュバックがなくトータルで見るとかえって割高になるといったケースもある。逆に月額料金は少し高いが、キャッシュバックが多くトータルで見ると安いといったケースも。
その他、月額料金は安いものの端末を見てみると旧型しか扱っていないパターンもある。端末は数年で結構、性能が変わるもの。安いからといって旧型の端末にすると、新型の端末に比べてスピードが出にくい場合もある。
このプロバイダー選びは実に複雑でややこしいものだ。まともに一つ一つ見ていたら、かなりの時間がかかる。
そこで、今回は色々な条件を見た上でオススメのプロバイダー5社を下記に案内。
WIMAXオススメプロバイダーBEST5
下記料金は全てギガ放題の料金(税抜価格/19年5月現在)。
諸条件やキャッシュバック額は、月やシーズンによって変わるもの。
最新の情報、及び詳細は下記の各々のプロバイダーのリンクをクリックしてご確認下さい。
【1位】Broad WIMAX
月額 | 2,726円(1〜2ヶ月) 3,411円(3〜24ヶ月) |
契約期間 | 3年 |
キャッシュバック | なし |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
BroadWiMAXは、キャッシュバックはないものの、月額が安いのが特徴。
更にWebからの登録で、初期費用 18,857円が0円になる。
端末を店舗で当日受取れたり、8日以内ならば解約無料等、初心者にも優しいサービス内容。
因みに、口座振替のあるプロバイダーは珍しい。口座振替希望の方にはおすすめ。
【2位】So-net
月額 | 3,620円(1〜36ヶ月) |
契約期間 | 3年 |
キャッシュバック | なし |
支払い方法 | クレジットカード |
So-netは、ソニー系列のプロバイダー会社。
【3位】GMOとくとくBB
月額 | 3,609円(1〜2ヶ月) 4,263円(3〜36ヶ月) |
契約期間 | 3年 |
キャッシュバック | 37,150円 |
支払い方法 | クレジットカード |
【4位】nifty
月額 | 3,420円(1〜2ヶ月) 4,100円(3〜36ヶ月) |
契約期間 | 2年 or 3年 |
キャッシュバック | 30,000円 |
支払い方法 | クレジットカード |
現在のWIMAXの契約期間は3年間が主流。しかし、niftyは珍しく2年or3年で選べる(2年の場合、ハイスピードプラスエリアモードを使う際、料金が別途発生)。
キャッシュバック3万円も大きな魅力だ。
【5位】BiGLOBE
月額 | 3,620円(1〜36ヶ月) or 3,695円(1〜2ヶ月) 4,980円(3ヶ月目〜) |
契約期間 | 3年 |
キャッシュバック | 上記青文字の月額の場合のみ、3万円 |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
BIGLOBEも
契約期間は3年なのだが、料金形態が2つある。
一つは月額料金を安く抑えるプラン(1〜36ヶ月は3,620円)。その分、キャッシュバックはなし。
二つ目は月額料金は少し高くなる(1〜2ヶ月は3,695円。3ヶ月目以降は4,980円)が、キャッシュバックが3万円。
以上、長くなりましたがWIMAXの基本情報、及びおすすめプロバイダー情報でした。
参考にして下さい。