急いでいるときに踏切がずっと開かないとストレスがかかるもの。
都心を中心に高架化されている福岡でも開かずの踏切はまだ存在します。
福岡に開かずの踏切は一体いくつあるのでしょうか?
今回は、この開かずの踏切について画期的なサイトを見つけたのでご紹介します。
なんと福岡の「開かずの踏切」の75%は”ある地域”に密集していました。
踏切道安全通行カルテ
気になるサイト名は踏切道安全通行カルテ。
この踏切道安全通行カルテは国土交通省が作成しているもので、緊急対策の検討が必要な踏切を一覧化しています。
こちらは踏切道安全通行カルテの一例↑
ご覧のようにこのカルテでは
- 踏切名
- 場所・地図
- 交通量(自動車・歩行者・鉄道)
- 事故の発生状況
などを確認できます。
福岡に「開かずの踏切」はいくつある?
ここで気になるのが福岡の「開かずの踏切」の数。
福岡に開かずの踏切は一体いくつあるのでしょうか?
国土交通省では1時間のうち40分以上遮断された状態の踏切が「開かずの踏切」と規定されています。
先程ご紹介した踏切道安全通行カルテ(九州版)によると、福岡で緊急対策の検討が必要な踏切は全部で46箇所(2022年1月末時点)。
※2022年8月28日に西鉄天神大牟田線の4駅(雑餉隈駅、春日原駅、白木原駅、下大利駅)の高架化に伴い、19箇所もの踏切が撤去されました。これにより、福岡で緊急対策の検討が必要な踏切は約25箇所に減りました。
この中でピーク時に40分以上遮断された状態の踏切は実に4つもあります。
福岡の開かずの踏切4つがこちら↓
踏切道安全通行カルテを見ると、この他にも20分〜30分以上、遮断された状態の踏切は福岡県内に結構あります。
福岡で最も長い開かずの踏切はどこ?
福岡で最も長い時間遮断されるのは相生踏切の50分。
相生踏切はJR南福岡駅から程近い場所にあります。
相生踏切は四角いピンク枠の場所です。
ご覧のように複数の線路があります。
開かずの踏切の条件として「線路が多いこと」がよく挙げられますが、相生踏切は絵に描いたように条件を満たしています。
こちらはグーグルストリートビューで見た相生踏切の様子↑
この位置から見ると、踏切の反対側までかなり距離があるのがわかります。
陸橋を使えば人・自転車は移動できるのですが、車は踏切が上がるまで待つしかありません。
そして、この相生と同じく開かずの踏切である笹原2号、牟田町1号には大きな接点があるのです。
実は、この3つの踏切は全てJR鹿児島本線上で約2km以内にあるのです。
つまり、福岡にある開かずの踏切の75%は密集しているのです。
衝撃的な数字ですね。
これには、南福岡駅にある九州最大の車両基地が大きく関係しているのは言うまでもありません。
在来線の線路が6つあるのに加え、車両基地に出入りする回送車が切り替え作業などを行う為、どうしても電車が混雑する時間帯が増えてしまうのです。
ちなみに、この地区の踏切はいつも混雑しているわけではなく、朝と夕方が特に混む時間帯となります。
開かずの踏切まとめ
以上、福岡の開かずの踏切についてでした。
まとめると、福岡の開かずの踏切(1時間のうち40分以上遮断された状態)は合計4つ↓
そのうち、3つは程近い場所にあります。
尚、産業大学踏切は他の3つの踏切とは離れた場所にあるのですが、同じJR鹿児島本線上にあります。
そして、産業大学踏切には他とは違った深刻な問題点があります。
それは踏切の近くに九州産業大学があること。
よって、朝の通学時間には踏切周辺はすごい人の量になります。
一度、この混雑する時間帯に産業大学踏切を通ったことがあるのですが、踏切は上がってもすぐ閉まる為、その間に進もうとする人でかなりカオスな状態になっていました。
これらの開かずの踏切をすぐに解消するのは現実的に考えて難しいことですが、何らかの策が求められるでしょう。