相島(あいのしま)は、新宮町から約8kmの沖合に浮かぶ島。
新宮港からフェリーで17分で行ける。
近年、相島はあることで有名になった。
それは猫。
なんと、米ニュース専門サイトCNNが選ぶ「世界5大猫スポット」に相島は選ばれたのだ。それは2013年のことだった。以降、猫目当てに相島に来る観光客は激増したそうだ。
今回は、そんな相島を以下の3点を中心にお伝えしたい。
- 猫
- 豊臣秀吉
- 古墳
猫島
相島には200匹以上の猫がいると言われている。相島の人口が267人(2015年)なので、人と猫の割合は1:1.3になる。
おそらく、島の猫は人馴れしているのだろう。
相島港から程近い場所で、たくさんの猫が近寄ってきた。
それは、猫の近くでただぼっ〜と立つこと。
人懐っこい猫は、こちらが動かなくても向こうから近づいて来るのだ。
相島の猫の場合、立っていたら足にくっついてきたので相当人懐っこいと思う。
というか、しばらく上記の写真のように列をなしてついてきた。
私はそこまで猫好きではない。そんな私がその姿を見て愛着を抱いた位なので、猫好きの方にとってはたまらない島だと思う。
豊臣秀吉
相島には、あの豊臣秀吉と関わりのあるスポットがある。
朝鮮出兵の際、相島に立ち寄った兵士たちが戦勝を祈願するために一人一個、石を積み上げたそうだ。
積み上げられた石は「太閤潮井の石」と呼ばれ、今でも残っている。
少し山を登った所にある。
何もない場所にいきなりたくさんの石が積み上げられているものだから驚きだ。
いろんな資料を見ると兵士は一人一個石を積み上げたと記されている。その通りならば、石の量を見る限り、たくさんの兵士がいたことが考えられる。
朝鮮出兵が行われたのは今から400年以上も前のこと。
そのことを考えると、石は如何に持ちの良い素材かが分かる。
因みに、相島は朝鮮とは非常にゆかりのある島。
江戸時代になり朝鮮通信使の往来が始まった頃、黒田藩は相島に「有待亭」と呼ばれる大きな接待所を作った。それは大きな施設で、一度に500人も宿泊することができたそうだ。
島内には今も有待亭跡が残っている。
古墳
相島積石塚群は4世紀から7世紀にかけて作られたとされており、海岸沿いに250基近くもある。
無数の石が積まれている光景は異様だ。
前述の太閤潮井の石と良い、相島は石と非常にゆかりのある島だ。
猫と石に興味のある方は、一度行ってみる価値がある島だと思う。