福岡の地下鉄の車両は、大きく分けて七隈線と空港線の2タイプがあります。
既に何度か乗った方ならば分かると思うのですが、空港線に比べて七隈線の車両は小さいです。
実際にどのくらい小さいのでしょうか?
先日、地下鉄を利用した際に撮った写真を比較すると、予想以上に大きな違いがあったのでまとめてみました。
【福岡の地下鉄】車体の基本情報・比較
まずは基本情報から。
七隈線の車体は3000系、3000A系、空港線の車体は1000N系、2000N系になるのですが、各々のサイズは下記のように違います↓
車体 | 最大幅 | 最大高 |
3000系、3000A系 | 2490mm | 3145mm |
1000N系、2000N系 | 2860mm | 4135mm |
参照:福岡市地下鉄
幅に関しては37cmの差があり、高さに関しては90cmもの差があります。
乗り物の高さで90cmの差って結構な違いですね。
次に写真を使ってその差を見ていきましょう。
【福岡の地下鉄】七隈線の車体・写真
こちらが七隈線の車両↑
七隈線は2005年に開業したということもあり、モダンなデザインです。
見た感じ、少し狭い印象を受けます。
【福岡の地下鉄】空港線の車体・写真
それでは、次に空港線の車両を見ていきましょう。
空港線は1981年開業ということもあり、昭和っぽさが残っています。
先ほどの七隈線の写真と見比べると、かなりゆったりしているように見えます。
数字上では空港線の車両は七隈線に比べて幅が37cm、高さが90cm長いのですが、実際はそれ以上にスペースがある印象を受けます。
【福岡の地下鉄】七隈線と空港線の車体の比較
改めて、車内の写真だけで比較してみましょう。
見比べると、空港線は完全なBOXタイプであるのに対し、七隈線は床から天井にかけて緩やかにカーブしているのが分かります。
また、空港線には荷物棚があるのに対し、七隈線にありません。
ちなみに、七隈線と空港線は車両だけではなくトンネルのサイズも違います↑
上図を見るとわかる通り、空港線のトンネルの方が七隈線よりも1.34mも広いです。
なぜこんなにもサイズが違うのでしょうか?
これは七隈線が建設コストを抑えて作られた路線だからです。
「トンネルの幅が狭い」「車両が小さい」とその分、費用が安くなります。
その為、同じ福岡市内の地下鉄であってもここまで違いがあるのです。
今度、地下鉄に乗る際は車両やトンネルのサイズを意識して見ると新たな発見があるかもしれません。
関連記事
七隈線の開業が2005年であるのに対し、空港線は1981年と歴史が古いです。
空港線開業当日の新聞↑
気になる方はこちらの記事もご覧ください。