今回はちょっとした小ネタを。
先日、東京から友人が福岡へ遊びに来たのですが、ガソリンスタンドの価格表示を見るなり、
「あれって壊れてるの?」
と言い出しました。
そこには
レギュラー「888」
の文字が。
実は、これは九州地方に住む人にとっては見慣れた光景なのですが、その他の地域の人からすると
「高過ぎる!(888円に見えた)」
「機械トラブルかと思った」
「いくらか分からないので怖い」
等の意見があるようです。
ということで、今回は同じようにガソリンスタンドの「888」に疑問を持っている人向けに記事を作りました。
気になっていた方は参考にしてください。
ガソリンスタンド「888」とは?
そもそも価格表示「888」とは一体何か?
知らない方の為に、実際の画像を用いて解説していきます。
下記は実際に福岡県内で見かけた「888」の看板↓
※ドラレコのスクショなので少し画質が粗いです。
ご覧の通り、ガソリンスタンドの価格表示は「888」になっています。
あくまでも私見なのですが、福岡県内のガソリンスタンドの8〜9割は「888」で表示されているように感じます(中には価格表示をしているガソリンスタンドもある)。
しかも、これは福岡県内に限ったことではなく、熊本や鹿児島をはじめとする九州全域で見られるものなのです。
価格表示はどこで確認できる?
ここで気になるのが、どこでガソリンの価格が確認できるのか?ということ。
最近主要のセルフ式の場合、各々の機器にて画面にタッチして初めてその日のガソリン価格がわかります。
正直、かなり面倒。
せっかく外に立派な電子看板があるのだから、そこに価格を表示して欲しい
というのが本音です。
なぜ価格表示されないのか?
なぜ価格表示されないのでしょうか?
実は、昔住んでいた所でよく利用していたガソリンスタンドのスタッフさんに一度聞いたことがあります。
価格表示が「888」の理由は
過度な価格競争を避けるため
だそうです。
そのスタッフさん曰く、価格表示がされていた1990年代〜2000年代に福岡のガソリンスタンドでものすごい価格競争があったそうです。
例えば、
↓
それを見た近くのガソリンスタンドBが「116円」に変更
↓
それを見たガソリンスタンドCが更に安い「112円」に変更
という風に価格がどんどん安くなり、このような熾烈な価格競争が続くとガソリン業界自体にとって良くないということで、今の「888」という文化が定着したそうです。
要は、「他のガソリンスタンドに自分たちの価格を見せないため」「適正価格を守るため」ということになります。
昔の福岡のガソリンは安かった?
これを聞いて、実は私には思い当たる出来事がありました。
それは東京に住んでいた2000年代のこと。
全国ニュースを見ていると、いきなり見慣れた光景が流れてきたのです。
そこには香椎から新宮にかけての国道3号線が映し出され、
”この国道沿いにはガソリンスタンドがたくさんあり、価格競争が熾烈でガソリンがかなり安いです”
という風に紹介されていました。
昔のことで記憶が曖昧なのですが、確か日本で一番ガソリンが安い場所みたいな感じで特集されていたはずです。
今考えれば、あの時代はまだ価格表示がされていたので、それを見て前述のガソリンスタンドのスタッフさんが説明してくれたように、ものすごい価格競争がされていたのでしょう。
まとめ
以上、福岡・九州のガソリンスタンド価格表示「888」の謎についてでした。
重要な点をまとめると、過去に熾烈な価格競争があったため、現在は「888」という価格表示をして適正価格を崩さないようにしているということになります。
とはいえ、消費者としては価格表示があった方が助かります。
時々、入ったガソリンスタンドが高いと思いつつも、他のところへわざわざ行くのは面倒と思い、その価格に妥協して利用することもあります。
価格表示「888」は九州の人にとっては見慣れた光景ではあるものの、その日の価格が表示されていたら助かるというのが多くの人の本音ではないでしょうか。