皆さんは福岡県の名前の由来をご存知ですか?
実はそのルーツは岡山県にあったのです。
今回は「福岡」という地名ができるまでの流れと歴史を簡単にまとめてみました。
気になっていた方は参考にしてください。
福岡の名前の由来は岡山にある?
”福岡”と言う地名の由来は、
備前国(現在の岡山県)邑久郡福岡
から来ています。
福岡藩主の黒田家のルーツが備前国の福岡だったことから、福岡という地名がつけられ現在に至ります。
福岡という地名ができるまでの流れ・歴史
下記に、福岡という地名ができるまでの流れを簡単にまとめました↓
関ヶ原の戦いで勝利に貢献した黒田長政は、徳川家康から筑前国(現在の福岡県)を与えられる
↓
福岡入り後、以前は小早川氏の居城であった名島城へ
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名島城は城下町を築くには土地が狭く、大きな港として発展していた博多とも少し距離があった
↓
新たな場所に新しい城&城下町を築くことに
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土地があり、博多にも近い福崎(現在の大濠公園周辺)に場所を決定
↓
1608年に城が完成。
その際に黒田家発祥の地である備前国の福岡にちなんで、城の名を「福岡城」、城下町を「福岡」へ。
この「福岡」という名前が現在の「福岡県」「福岡市」へと残る。
ちなみに、名島・福崎・博多の位置関係がこちら↑
福崎(→福岡)へ移ることによって、博多が近くなり、城下町を作るための十分な土地を確保することができました。
岡山県の福岡の場所は?
黒田家発祥の「福岡」という地名は、現在も
岡山県瀬戸内市長船町福岡
という住所で残っています。
地図の赤枠部分が長船町福岡↑
広域地図↑
長船町福岡は、岡山駅から東に15km程の場所にあります。
最寄駅は、JR西日本・赤穂線の長船駅。
岡山県の福岡はどんな所?
川沿いには「福岡城跡」があります↑
航空写真で見た福岡城跡↑
1350年、足利尊氏が九州へ行く途中にこの福岡城を本陣としたようです。
福岡県の福岡城が完成したのが1608年なのでこちらの福岡城が”元祖福岡城”と言えるかもしれません(同じ「福岡」なので説明がややこしい・・・)。
尚、こちらの福岡城は大永年間(1521年〜1528年)の大洪水により廃城となったようです。
その他、鎌倉時代には「福岡の市」という市場が定期的に催されて盛り上がっていたようです。
上の画像はGoogleストリートビューで見た「福岡の市跡」↑
現在もこの町では「備前福岡の市」という名称で月一で市場が開催されているようです。
まとめ
以上、福岡県の名前の由来についてでした。
重要な点をまとめると下記の通りになります↓
- 福岡県の名前の由来は岡山県の「福岡」から来ている
- 黒田家発祥の地が、この「福岡」だった
- 名前の由来となった福岡は「岡山県瀬戸内市長船町福岡」という形で現在も残っている
一福岡県民としては、いつかこの岡山県の「福岡」を訪れてみたいものです。
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福岡と博多の違い↑
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