今回は太宰府天満宮にまつわる5つのトリビアをご紹介。
太宰天満宮と言えば、参拝客は年間700万人を超す福岡の観光名所。創建は919年でおよそ1100年の歴史を持つ。学問の神様としても有名で毎年受験シーズンには多くの受験生で賑わう。
鈴がない
他の神社にあって、太宰府天満宮にないものがある。それは、参拝する際の呼び鈴だ。お参りをする際に、チャランチャランと鳴らすあの音。太宰府天満宮では聞くことができない。
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こちらがお賽銭を入れる場所。確かに呼び鈴らしきものはない。
呼び鈴がない理由はシンプルだ。鈴があると行列が長くなるから。年間700万人の参拝客を迎える神社ならではの工夫だ。
おみくじの色が変わる
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太宰府天満宮のおみくじは季節によって色を変えている(10種類)。 きっかけは2002年のサッカー・日韓ワールドカップ。日本代表を応援しようということで青色に。そこから季節ごとに色を変えるようになったのだ。
麒麟の像
太宰府天満宮の太鼓橋を渡ったところには麒麟の像がある。これは中国の空想上の動物で、地上に聖人が誕生すると現れると言われているもの。博多商人が道真公を聖人に見立てて奉納したものだ。
この麒麟の像には面白い逸話がある。あのグラバーが一目惚れして欲しいと言ったのだ。断られたグラバーは、なんと麒麟像のレプリカをつくらせ家に置いていたようだ。
話には続きがある。グラバーは西南戦争の際、アメリカの南北戦争の中古銃を西郷隆盛に売り富みを得た。その儲かったお金で友人が横浜に作ったビール会社を買い取った。
その会社の名前はキリンビール。明治・大正時代のキリンビールのラベルは麒麟像にそっくり。 かの有名なキリンビールのデザインは、太宰府天満宮の麒麟の像がモチーフとも言われている。
因みに、麒麟像は当初2台あった。しかし、そのうちの1台は戦争のため供出されたそうだ。
天満宮で唯一のお墓参り
全国に天満宮は1万2000社もある。その中でお墓参りができるのは太宰府天満宮だけ。今も菅原道真公は眠っているのだ。菅原道真公のお墓は本殿の真下にある。
巫女さん
太宰府天満宮の巫女さんの姿は白衣と赤い袴。巫女さんの定年は27歳となっている。時々、赤ではなくあずき色の袴の巫女さんを見るがそれは事務職という意味だ。



