皆さんは愛宕山にかつて愛宕神社への参拝用ケーブルカー(ロープウェイ)があったことをご存知でしょうか?
それは九州初、日本で二番目のケーブルカーでした。
今回はその愛宕山のケーブルカーについて下記の点を中心にお伝えします↓
- ケーブルカーがあった場所・地図
- ケーブルカー跡地の写真
- ケーブルカーがなくなった理由
知らなかった方、気になっていた方は参考にしてください。
ケーブルカーがあった場所・地図
まずは場所から。
地図の赤丸部分がケーブルカーの駅があった所↑
❶ の駅の部分は現在で言うと「碇整形外科」付近、❷の駅は「岩井屋」付近になります。
画面中央に見える四角の建物が碇整形外科↑
かつてはこの付近にケーブルカーの駅がありました。
愛宕山にある岩井屋↑
建物の背面に見える丘にかつて駅がありました。
岩井屋の隣にはこのように丘に続く階段があり、その先にケーブルカー跡地があります。
ケーブルカー跡地の写真
ご覧の通り、土台のコンクリート部分が今もきれいに残っています。
この跡地は2017年に発掘・整備されたもの。
それまではごく一部の階段部分のみが現れた状態になっていただけで、その他の大部分は樹木に埋もれていたそうです。
「暫定版」という表記からも分かる通り、まだまだ謎の部分はあるようです。
この動力室はかつては完全に土に埋もれており、2017年の発掘によってその存在が明るみになったようです。
ケーブルカーがなくなった理由
ゴンドラは8人乗りで2台運行していました。
1928年の開業以来、多くの参拝客や観光客で賑わっていたそうですが、1943年に廃業。
ケーブルカーの歴史はわずか15年でした。
賑わっていたのになぜ廃止になったのでしょうか?
そこには戦争が大きく関わっていました。
戦争が激化し、男性従業員が徴兵されるようになったのです。
更には鉄の強制供出により、車体・ロープ・ワイヤーすべてがなくなり、廃止せざるを得ない状況になったのです。
当時、このケーブルカーは多くの人で賑わっていたと言うことですから、戦争がなければもっと長く続いていたことでしょう。
まとめ
以上、かつて愛宕山にあったケーブルカーについてでした。
跡地のコンクリート部分は今でもはっきりと残っています。
興味のある方は一度行ってみると良いでしょう。