年末の風物詩である有馬記念。
実はこの「有馬記念」という名前の由来には福岡県久留米市が大きく関係していることをご存知でしたか?
今回はその点を解説していきます。
有馬記念の名前の由来は?
有馬記念の名前の由来は、日本中央競馬会第2代理事長の有馬頼寧(ありまよりやす)氏から来ています。
有馬頼寧氏は日本中央競馬会理事長であると共に、有馬家の第15代当主でもありました。
有馬家とは11代に渡って約250年もの間、福岡県久留米を治めた大名。
1620年以降幕末まで有馬家は久留米藩の藩主を務め、21万石を領しました。
廃藩置県(1871年)によって有馬氏による久留米統治は終わりましたが、現在の久留米市の基盤は有馬家が築いたと言っても良いでしょう。
有馬家の名残・久留米城跡
有馬家の名残は現在でも久留米市内で確認することができます。
それは久留米城跡。
あいにく現在お城はないのですが、久留米城跡内には有馬記念館があり、ここで有馬家ゆかりの資料を見ることができます。
久留米城跡へと続く道↑
石垣は周辺にまだたくさん残っています。
まとめ
以上、有馬記念の名前の由来についてでした。
重要な点をまとめると
有馬記念という名前は、日本中央競馬会第2代理事長の有馬頼寧(ありまよりやす)氏から来ている
ということになります。
最後にちょっとした余談を。
今回、記事を書くにあたって「有馬家」に関して色々とネットで調べていたのですが、面白い検索結果を目の当たりにしました。
グーグルで「有馬記念」と検索すると1ページ目には有馬記念のことしか表示されないのですが、一文字足して「有馬記念館」で検索すると、そこには(当然のことかもしれませんが)久留米にある有馬記念館のことばかり表示され、競馬の情報は1ページ目には表示されませんでした。
気になって「有馬」だけで検索したところ、そこには有馬温泉(兵庫県)の情報ばかり出てきます。
ちなみに、久留米と兵庫で遠く離れた「有馬」という同じ文字は単なる偶然ではありません。
有馬家は元々は摂津国有馬郡(現在の兵庫県)から始まったからです。
そのような意味で、有馬記念というものは久留米市民のみならず、兵庫の人にとっても名前の由来を知れば感慨深いものになるはずです。