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昭和30年代の福岡が蘇る写真集「街角の記憶」

街角の記憶

 

昭和30年代の福岡の写真集

先日、本屋さんで面白い写真集を発見し即買いした。タイトルは「街角の記憶」なるもの。

「街角の記憶」は昭和30年代の福岡・博多の様子を撮った貴重な写真集だ。

私はその時代に生まれてなかったのに、写真集にある作品はどこか懐かしさを感じさせるものばかりだ。

店番をする小さな子供の様子、街頭テレビを真剣な眼差しで見る大衆など今とは違う福岡・博多の風景がそこにはある。

写真集は127ページで全て白黒写真だ。不思議なものでカラーではないが、どの写真も躍動感があり十分にその時の情景が伝わってくる。

「街角の記憶」の中で、特に記憶に残った作品を下記に紹介。

写真 年代 内容
どんたく花電車 昭和30年 渡辺通一丁目商店街の前を進むどんたく花電車
天神空撮 昭和37年 前年に完成した福ビルの屋上にはヘリポートがある
街頭テレビ 昭和31年 中洲川端商店街で街頭テレビに見入る大衆
旧博多駅 昭和31年 現在地へ移転する前の祇園にあった頃の博多駅
積文館 昭和32年 新天町の積分館の店頭
浄水通り 昭和31年 浄水通りの様子(浄水緑地辺りの写真)

今のようにスマホやデジカメで気軽に写真が撮れなかった時代。昔の写真は数が限られている。その希少性も含めて、「街角の記憶」は価値ある写真集だと思う。

福岡に縁のある方は一度見てみることをお勧めする。きっと、”昔はこうなっていたんだ”と馴染みの地で驚きを感じるはずだ。

カメラマンは北島寛という方。アマチュア写真家として数々の賞を受賞した後、プロに転向。写真集は今回紹介した「街角の記憶」の他、「想い出の博多」「昭和30年代の福岡」などがある。